2007年03月05日
病室におじゃましました

退院間近の患者さんからお電話がありました
自宅で待っているワンちゃんが しばらく振りの再会に
嬉しくてうれしくて きっと自分に飛びついてくるだろうと
そのときの 胸のあたりが怖くてたまらない
そういって お電話でのご相談です
嬉しいのはきっとご自分の方なのでしょうが
とても複雑な心境が伝わってきます
これまで 退院してすぐにブラを求めにいらした方は ありましたが
「退院するときに着けていたい」 というかたは初めてです
病院のことですから これまで 勝手に病室に入るということをしていません
でもこの場合 患者さんのお気持ちを察すると
何かしないではいられませんでした
大きなショックをひとつひとつ乗り越えてきて いま
ようやく 新しい気持ちで社会へ戻ろうとするとき
これまでは何でもなかったさまざまのことが
どれもこれも不安でいっぱいになって ドキドキしているんじゃないかと
私は勝手に受け止めてしまいました
ワンちゃんが興奮して 自分にとびかかってくる
ブラがあったら その部分をカバーできたら 自分も嬉しい
と そう思われたんでしょう
先生に了承をもらい 受付に報告してから 病室に入りました
待っていたその方は 魅力的なお人柄の美しい女性で
「宣告されたときは あまりにも重い荷物だったけど
手術を済ませた途端 スーッと無くなってしまった」 と
最近の医療の発達と スタッフの素晴らしさを
瞳を輝かせながら語ります
ピンク系のソフトなブラを選ばれたので
持参したスポンジのパットの中に ティッシュか ガーゼなど
クルクルッとまるめて埋めたら?と お話しました
帰る間際 冷蔵庫から 「これしかなくて。。」と おもてなし下さった
缶コーヒーが とても甘かったこと 忘れられません
きっと今日から 新しい明日がスタートしていることでしょう
Posted by 石津純江 at 17:54│Comments(0)