博多の地で下着を製造販売し続けて25年。ある日、ハンデを背負う一人の女性との出会いをきっかけに「体が不自由でも一人で着れる下着」「幸せになる下着」を作ろう!と思い立ちました。女性としての喜びを忘れない、その思いを下着に託しつつ我が人生も彩りたい、そんな日々を綴ります。

2009年07月06日

優先席

バスに乗っていました。
私は椅子の端を掴みながら立っておりました。

ふと 斜め後ろの方から 声が響きます。

   「ああもう 危なかけん 代わってくれんね」
   「あたしゃ この柱に寄っかかるけん あんたこっちを持ちなさい」

娘さんと連れ立ってお出かけの 老婦人といったところでしょうか。

   「急停車します! とか云われるけんね」 
 
私の立っている前の席にいた若者がすぐに振り返り 
  立ちあがろうとしましたが
ちょっと混んでいて 声を掛けるには離れていました。

   「このごろは 若いモンが座るもんねえ!」 と声高。
        優先席のことでしょう。
   「お母さん! 指定席じゃないとよ!」     
          と 恥ずかしそうに娘さん。

そばのお席の人がどうも譲ったらしく

   「あらあっ! もう すみませ~ん! 
       もうすぐやけん 良かとにイイ~!」


その通り ほんとにすぐで 数秒座ったかと思うと 
  その方は次のバスストップで
  娘さんの腕を借りて ヨチヨチ歩きをしながら降りていくのです。


しかし 私は見てしまった!

バスを降りた途端にその老婦人は 私の母よりも足取り軽く
  しっかりと信号へ急がれるのでありました。


あのとき 席を譲ろうとしたあの若者の気持ち どうしてくれるのよ!
あんなに云わなくたって ひとは譲ってくれたんじゃない?!

   可愛くないのは誰よ!

   face02 今日は若者の味方をしてしまった私です。 face02





Posted by 石津純江 at 14:38│Comments(0)
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