2009年07月06日
優先席
バスに乗っていました。
私は椅子の端を掴みながら立っておりました。
ふと 斜め後ろの方から 声が響きます。
「ああもう 危なかけん 代わってくれんね」
「あたしゃ この柱に寄っかかるけん あんたこっちを持ちなさい」
娘さんと連れ立ってお出かけの 老婦人といったところでしょうか。
「急停車します! とか云われるけんね」
私の立っている前の席にいた若者がすぐに振り返り
立ちあがろうとしましたが
ちょっと混んでいて 声を掛けるには離れていました。
「このごろは 若いモンが座るもんねえ!」 と声高。
優先席のことでしょう。
「お母さん! 指定席じゃないとよ!」
と 恥ずかしそうに娘さん。
そばのお席の人がどうも譲ったらしく
「あらあっ! もう すみませ~ん!
もうすぐやけん 良かとにイイ~!」
その通り ほんとにすぐで 数秒座ったかと思うと
その方は次のバスストップで
娘さんの腕を借りて ヨチヨチ歩きをしながら降りていくのです。
しかし 私は見てしまった!
バスを降りた途端にその老婦人は 私の母よりも足取り軽く
しっかりと信号へ急がれるのでありました。
あのとき 席を譲ろうとしたあの若者の気持ち どうしてくれるのよ!
あんなに云わなくたって ひとは譲ってくれたんじゃない?!
可愛くないのは誰よ!
今日は若者の味方をしてしまった私です。
私は椅子の端を掴みながら立っておりました。
ふと 斜め後ろの方から 声が響きます。
「ああもう 危なかけん 代わってくれんね」
「あたしゃ この柱に寄っかかるけん あんたこっちを持ちなさい」
娘さんと連れ立ってお出かけの 老婦人といったところでしょうか。
「急停車します! とか云われるけんね」
私の立っている前の席にいた若者がすぐに振り返り
立ちあがろうとしましたが
ちょっと混んでいて 声を掛けるには離れていました。
「このごろは 若いモンが座るもんねえ!」 と声高。
優先席のことでしょう。
「お母さん! 指定席じゃないとよ!」
と 恥ずかしそうに娘さん。
そばのお席の人がどうも譲ったらしく
「あらあっ! もう すみませ~ん!
もうすぐやけん 良かとにイイ~!」
その通り ほんとにすぐで 数秒座ったかと思うと
その方は次のバスストップで
娘さんの腕を借りて ヨチヨチ歩きをしながら降りていくのです。
しかし 私は見てしまった!
バスを降りた途端にその老婦人は 私の母よりも足取り軽く
しっかりと信号へ急がれるのでありました。
あのとき 席を譲ろうとしたあの若者の気持ち どうしてくれるのよ!
あんなに云わなくたって ひとは譲ってくれたんじゃない?!
可愛くないのは誰よ!
今日は若者の味方をしてしまった私です。
Posted by 石津純江 at 14:38│Comments(0)
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