博多の地で下着を製造販売し続けて25年。ある日、ハンデを背負う一人の女性との出会いをきっかけに「体が不自由でも一人で着れる下着」「幸せになる下着」を作ろう!と思い立ちました。女性としての喜びを忘れない、その思いを下着に託しつつ我が人生も彩りたい、そんな日々を綴ります。

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2009年01月28日

あの白熊ちゃんは

ちょっと前のことですが
北海道の動物園で オスだと思っていた白熊が実はメスだったとか。。。  face11
それでは <結婚> が成らないとのことでしたね。

最近のニュースによると
間違われたそのメスの白熊ちゃんに いくつかの <縁談> が持ち込まれた様子です。  


私も幼い頃 両親と一緒に また遠足などの機会に動物園には何度も通ったものです。
ロバに追いかけられて 園内を逃げ回ったことは 懐かしい思い出だし
   ライオンの赤ちゃんに触ったことだって あるんですよ。  icon189


でも幼な心にいつも 何かはっきりとは分からない違和感みたいなものがありました。


    あの暑~い国の ジメッとした暗い森の中にこそ お似合いの大きな蛇が 
       白日の下 ガラスケースの中で じ~っと動かないのを可愛そうに思ったり
    絵本の中では常に広い草原で 堂々としていてかっこいいキリンさんが
       まるでその辺のお庭くらいの広さの囲いの中で
       なんかまるで もう諦めてしまったような顔をしてぐるぐる回っているとか。。。
    それから周囲の温度に 妙に順応しているペンギンちゃんが 
       すぐそこに遊んでいる 変な不自然??  icon123


アンタたち ここに居ていいの?  なんだかそんな感じでしょうか?


子供達に動物のこと教えるのは大事なんだけど
  その動物の気持ちも汲んであげなきゃね なんて。
その場所にわざわざ行かないと逢うことが出来ない動物だって
       あってもいいんじゃない?

北の果てに居て 地球の厳しさと闘うから 白熊 なんじゃないかなって気がしてね。
私たちの都合でそばに <お取り寄せ> しちゃってごめんね。



北海道のあの白熊ちゃんの <嫁ぎ先> は
  せめて出来るだけ寒い 白い世界に決まって欲しいなと
        昔は少女だった私のロマンです。   

      icon04  icon04  icon04  icon04  icon04





  


Posted by 石津純江 at 12:57Comments(0)

2008年11月28日

男性用ブラジャー

    <男性用ブラジャー> なるものが 
      このごろ急に話題になっています
  
じつは 私どもの店中洲のセシルでは もう随分昔から定番でして
    お馴染みさんも結構いらっしゃるんです

知的な雰囲気の紳士がスッキリと決めたスーツの下は
    なんと プリティーなブラが
    キュッと締めつけているという具合です

          あら 誰に迷惑かけるわけでなし 
             個人の趣味ですもの。。。

定期的に出張してこられる殿方が共同で小さな部屋を借り
  女装グッズをキープしておいては 変身を楽しむ
  そんなお話を以前耳にしたこともございます

    男性用だからといって 決して
    ただ<ブラジャー>でさえあればいいんじゃないんですよ

  お客さまの好みは あくまでもピンク色やセンスのいい花柄など
    可愛らしくて 幸せな夢に包まれてなくてはなりません


男女を問わず さまざまなプレッシャーと闘う毎日
      自分だけの密かな<ストレスの発散>

    icon97 さて あなたの可愛い秘密は何でしょう? icon97



       


Posted by 石津純江 at 18:09Comments(0)

2008年10月25日

若者たちに

アフガニスタンで活動する <ペシャワール会>伊藤和也さんが
  理不尽な手段によって 志半ばで散ってしまったニュースは
  多くの人の胸に 忘れていた何かを遺してくれたように思います。

昨夜 NHKTVで 彼の写した写真がたくさん公開されましたね。

  * 緑の大地を夢みて~ *  とありました。

私はたまたま 会の代表である中村哲医師と同級生であることから
 周りの仲間達といっしょに 長い間その活動を近くで見ていまして
  スタッフの方々の真摯な姿にいつも心を打たれます。

  「誰かの役にたつこと」を志しても 実際に実行するのはほんとに難しい。


この世に生まれて 自分が誰かに必要とされていることを実感できたら幸せです。


伊藤和也さんは 大好きな農業を学んでこれを自分の人生に活かしたいと思った。
    そして出会ったのがアフガンだったのでしょう。

この子供たちのお腹を いつもいっぱいにしてやりたいと 
                若者は見知らぬ土地に根を張りました。
日本では想像もつかないような恐ろしい戦争下
砂漠の厳しい自然、そして宗教の異なるひとびと。。。

何年も繰り返しの苦労は むしろ自分自身との闘いだったのでは?

  緑の大地を夢みて 努力して ほんとうに緑の大地を創りました。
    そしてその方法を村人に伝え 将来は自分達だけでやれるように導いたのです。

「役にたちたい」とか「ボランティア」 とかそんなレベルではありませんね。


ただ 伊藤さんのお母さんとしては
  彼がやるだけやって そして力尽きたのなら まだ諦めることも出来るけど  
  今回のようなあり方は この怒りをどこに向けたらいいのか 
          どうにも自分を抑えることが出来ない
      そんな思いに日々苦しんでおられるのではないかと察しています。



先日フェンシングの太田選手が森永に就職が決まったとのニュースを観ました

金メダルを得たあとに 多くのアプローチが寄せられていながら
これまで無名だったころから サポートをしてくれていた会社を選んで
  更に「多くの人に支えてもらった」 と涙を流すシーンがありました。


      日本はまだ希望をもってもいいんじゃないかな?

      若者たちに期待してもいいんじゃないかな?

                            face02 face02 face02 face02 face02



  


Posted by 石津純江 at 14:18Comments(0)

2008年08月25日

飢え人さんのお祭り

8月23,24日は 例年 博多中洲の 博多川沿いにある
   飢え人地蔵のおまつりの日です。

上川端通り商店街の世話人さんたちによる
     手づくりの施餓鬼供養なのですが
24日の夜には この川で 灯ろう流しがあります。

割り箸を4本立てにしたような それは素朴な灯ろうは 1こが300円。
私たちは それぞれに 亡くなった人への思いを記します。

    大きな文字で名前を書く人、   
    カラーペンで イラストなんか上手に描いている人、
    子供たちは 隙間にびっしりと 得意の絵を描き込んでいます。


 読経を
 いただいた
 お札もいれて 

 もう少し
  日が
   暮れるのを

 三々五々 
 川べりに
    腰掛けて
 待つのです。

やがて辺りが暗くなってくると 世話人さんたちは 膝までそろそろと川に入り
     およそ200個ほどの灯ろうを ひとつひとつ丁寧に水の上に置いていきます。

風を得た小さな灯ろうは ゆっくりゆっくり 私たちの前を流れていくのです。

    「あっ あったあった! ほら あそこ!」

遠くからでも判るよう 思い思いのしるしを付けておいた目的は この時のため。

     あまりにもささやかな灯ろう流しは かえってじんわりと心に沁みて
             しばし時のたつのを忘れます。


と、突然始まる花火の音に我に帰ると
いよいよ 世話人手づくり豪華花火大会の始まりです。

たった15メートル幅ほどの川向こうから

   「いいかあ~~~?」  「いくよ~~!」  という具合。

恐る恐る点火しては 飛びのくおじさんに 笑いが集まります。

     花火は結構ゴージャスで 
     後ろの商店街に  ひょっとしたら火が移ってしまいそうな力強さです。
 
もう一体となってしまった川べりの観客からは 一つ一つにパラパラ(笑)と拍手喝采です!


フィナーレはやっぱり ナイアガラでしょう!



 みんなの
   目の前で

 必死に
  柱を立てる
   ところまで
          
 手のうちを
  見せてくれた 
 このナイアガラ、



      ようよう声がかかって 「よかあ~~? いくよ~~!」

      バリバリバリバリイ~~~~~~~~!

      しびれをきらした火が走り 辺りは 昼間のような明るさです。

滝となった真っ白な花火のしずくは あっという間に博多川に流れ落ちて
   博多の夏は 静かに幕を閉じていくのです。


  


Posted by 石津純江 at 16:48Comments(1)

2008年08月04日

お父さんと花束

       車も人も 大いに行き交う 
            博多駅近くの 賑やかな広い通りで

    初老というには早すぎる 花束を抱えた男性を見かけました。

   icon120  <定年> の文字が浮かびました。  icon120

その花束を どう扱ったらいいのか。。。 ただ だらっと片手に提げて
急ぎ足でもなく 何かを想いながら
   むしろ きっといつもよりは ゆったりとした歩調のように感じます。

さっきまで オフィスでは
 女子社員から花束を渡され 涙で手を握り 全員の拍手に送られて
 永年一途に家族を守る為通った道を 最後に踏みしめていらしたのでしょうか。
 
   その余韻がまだ 体から離れないでいるのではないかと
   信号を待つふりをして 私はしばし その紳士を見つめてしまいました。

      「お疲れさまでした!」

思わず言いそうになった自分がおかしくて 密かに笑いました。

男の方は こんなとき 何を感じておれるのでしょう?
   その背中を見ながら なぜか胸を熱くしたのです。


   icon120  まだ あなたが必要です。
                いえ こんな時代だからこそ余計必要なのです。
  icon120



  


Posted by 石津純江 at 20:05Comments(1)

2008年07月29日

”HANA” といいます

   母が 「気持ちいい!」 といったから 商品がうまれました。

      前回のブログにあったブラの写真の ショーツのことです。

         なまえは HANA
      

ハートケアランジェリーのブラを作るときに 残りの生地で作ったのがきっかけでした。 
          1枚1枚が 主婦たちの手創りです。

のび~るモダール天竺だから 高齢の母も らくに履けて 
    そしてぴったりするといって 何度も洗っては また履くのです。

私達が らくらくなら 誰にもらくらく
これなら 不自由な片手でも自分で履ける。。。 お役にも立つかもしれない。。。

新しい素材に替わって 
じつはまだHPにもあげてないんですけど 頂いていた問い合わせにお答えしておきます。


 
 















カラーは3色 オフホワイト
         ベビーピンク
         ライトグレー
                M・2940円
                L・3150円

           M・L以外のサイズのご希望はお寄せください。




  


Posted by 石津純江 at 13:57Comments(0)

2008年07月25日

小さなしあわせ 大きなしあわせ

私がハートケアらんじぇりーの創る下着と そのお客さまのことを
   このブログの中で お話しすることはほとんどありません。

私たちは どなたにも着けやすく気持ちのいい下着づくりをと いつも心がけていますが
お客さまには 障害が起こった方や 乳がんの手術を受けた方などが多く

そのお1人お1人にはそれぞれに事情があり 想いがあったうえで
  この私を信用して お身の傷も見せてくださるのです。

多くは定番のブラで対応できるのですが
中には骨の形や 傷の場所などに合わせて 
  定番に手を加え その方のオリジナルを創る場合が少なくありません。

そんなときは 普通は小さな私の部屋に来ていただいて 直接打ち合わせをしますが
遠い地域のお客さまの場合 オリジナル化するにはコミニュケーションが特に大切です。

       
                           これは定番です


じつは先日とっても嬉しいメールが届いたのです。

遠くから ハートケアらんじぇりー をみつけてのお客さまですが
定番のブラに 少しだけ手を加える必要がありました。
細かいところまで何度かやりとりをして

  なぜか (この方なら。。。) と思って
  「あなたの胸の絵を描いてファックスしてくれませんか?」 と伝えました。
  どの方にも こんなことを申し上げる訳ではありません。

すぐに 大きくはっきりと描かれた図がファックスされてきました。

スタッフと5ミリ単位でレースの付け位置を話し合い この方のオリジナルを創りました。


傷は隠れるだろうか? 胸はぴったりはまるだろうか?
  ドキドキしながら商品をお送りしました。
遠くのお客さまのときは いつもそんな気持ちになるのですが。。。。。
今回は あの絵を描かせてしまった私の想いがありました。


お手元に届くや否や すぐに 弾むようなメールが届いたのです。
    (喜んでくれている!)
  そして 「今日は胸が開いた服を着てみた。。。」 と嬉しそうな内容です。


  「ありがとう!」 は こちらの言うこと。

こんな小さなしあわせが 私の大きなしあわせです。



  


Posted by 石津純江 at 14:06Comments(0)

2008年07月08日

あしながおじさん

face02  「あなたが もっと勉強したいという その気持ちを応援しましょう!」  face02

そういって 毎月1万円を2年間 送る約束をしたというおじさまの話を耳にしました。
   これが 単純に美談であるというつもりはありません。

その昔自分も 昼夜働きながら 勉学に心を傾けた時期があったこと 思い出しました。
   あのころは若くて 今となっては懐かしく
   また 貧しい学生は私の周りにも多くあったのです。

     故郷を遠く離れて 毎日手の中のコインを数えながら。。。
     若い頃は <出来ない>と思うと かえってやる気が集中するもので
     そんな環境の中でも 自分なりの充実感に浸れたような気がします。

大都会の 縁もゆかりもない 周りの大人たちは
  田舎から出てきたこの私に いろいろと手を差し伸べてくれました。

或るときなど 高級ホテルの最上階のレストランに 私は招かれて
  「気おくれするな 堂々と 胸をはってね」と 
    どのような場所に出ても 恥ずかしくないように 
    マナーなど 教えてくれた人もありました。

  <大人>とは どういう人のことをいうのでしょうか?


男性のなかに 若い頃 粋なママさんから
  「出世するまでお代は貰えない!」 といわれたと 聞くことがあります。

そういった方々が 
  いま まるで故郷に帰るように その店に通われるのを時々目にいたします。


大人が誰かにやさしく出来たら それが自分の子供に戻ってきて
  今度は子供が そして孫が 誰かにお世話になるのでしょう。


昔は よその子に 心を配ってくれる大人が居たなあ。。。
   それを受けた若者は 決してその恩を忘れないものなんだけど。。。

icon64  先日のあしながおじさんのことを聞いて ふとそんなこと思った老婆心でした。  icon64




  


Posted by 石津純江 at 12:07Comments(1)

2008年06月11日

叔母の向学心

icon91  icon91  icon91  icon91  icon91


親戚のお悔やみごとがありました。

悲しい想いは山々なれど
故人は 周囲の人たちに 久しぶりの再会を演出してくれるものですよね。

   もう何年もご無沙汰の 遠くに住む叔母と私は
   このたび俄かに民宿となった我家にて 長い時間を語らうことが出来ました。

夫を亡くして3年
ようやく気力をとり戻したこの叔母は いま人生がおもしろいというのです。

icon64 「私ね 中学コースを受けているのよ」 icon64

今年71歳になる彼女は 
  戦後 植民地からの引揚げを経て 
     否応無しに 波乱万丈の少女時代を過ごしたのです。
「わたし教養がないから。。。」 といつも控えめに過ごしていたのを
  私は幼心に印象深く 何かをこころに感じておりました。


   「今度ね平家物語を暗記したのよ」 と 朗々と語ってみせるのです。
   「宮沢賢治の あ そうそう銀河鉄道。。。難しいわね」

学校というわけではなく 文化サークルのようなもののようですが
   新しく <知る> ということの感動をひとつひとつ
       瞳をキラキラと輝かせながら語り 
           それは生き生きと 
                 まるで少女のようです。

叔母が 中学生レベルにも満たない というのではありません。

   でも ただただ毎日 誠実に働いてきて ようやくひと休み
   今あらためて 少女になって学んだことが 
     これまで永く積み重ねてきた経験に 彩りを加え
         人生をもっと味わい深く感じさせてくれるのでしょう。



        素直な気持ちさえあれば 
          幾つになっても ひとは学ぶことが出来 
            新しい知識に感動できるのですね。

        素直な気持ちさえあれば。。。。。 


icon91  icon91  icon91  icon91  icon91



  


Posted by 石津純江 at 23:32Comments(2)

2008年05月20日

私があなたを愛していたことを忘れないで

中国四川省での大地震は
私たち日本人にとっても 決して他人事ではない 心が痛む大惨事ですよね。

自分達だけではどうにもならない
そんなときの救助隊やボランティアは 
   まるで神さまのお使いのように感じられることでしょう。

  足が不自由な高齢の母でさえ
   「出来ることなら私だって助けに行ってあげたいわ。。。」などど
  毎日伝わってくるニュースの画面を見つめては 目頭を熱くしています。


でも 多くの人がそう思っても 現場では
衛生、危険 そのほか 多くのややこしい問題を予想すると
   なかなか簡単に受け入れられないことも あろうかと思います。

そうこうしている間にも 大切な命は その助けを待っているのですが。。。。。



ニュースの中で ある記事が目に飛び込んできました。

     倒壊した建物から 若い母親が発見されました。
       生まれて間もない赤ん坊を毛布にくるみ 無傷で守り抜いたのです。

     絶望の中 もう片方の手で必死に携帯電話を掴み
       メッセージを残して 彼女は息耐えておりました。
   

     「赤ちゃん、もし生き伸びてくれているのなら、
               私があなたを愛していたことを絶対忘れないで…」




今日もテレビでは 何万人という犠牲者の数を 数字で伝えます。

報道は何を伝えようとしているのか 
    そして 私たちにも 何か出来ることがあるのではないか。。。。。。。。


  


Posted by 石津純江 at 14:28Comments(0)

2008年05月15日

もみじの種?

私がときどき 隠れ家にしている 小さなコーヒー店があります。

ビルが建ち並ぶ 硬い街角
  古くから残る細い路地を ちょっと曲がったところにひっそりと。

これまた古い木造のモルタルの家を改造した その店は
     こじんまりとしていて 
       遠慮がちに静かなクラシック音楽が流れ、 

       若いイケメンのオーナーは
          余計な会話を持ちかけない 大人の空間を上手に演出します。


今日は 軽いコーヒーを注文して しばらく時を過ごしたあと

  窓の外にふと目をやると

まるで絵画の額縁のようにつくられたその窓から
  やわらかな緑の葉の合間に チラチラ紅いものが見えます。

    どうやら もみじの種のようです。


とても可愛くて 花のように見えますが 
    ほんとうのところは種らしい。

  竹とんぼみたいな形をした この紅い種は

     風が吹くと 
       まるで花びらのように美しく

     ヒラヒラと 
       遠くの新しい場所へ
         飛んでいくのでありましょう。


無機質な 灰色のビル街で 

  ふと こころ癒された瞬間です。


  


Posted by 石津純江 at 17:19Comments(1)

2008年05月12日

さくらんぼ

「母の日」を 

母と過ごそうと 
姉妹が久しぶりにそろいました。

 持ち寄りの美味しいものを並べては
   これが旨いとか 
   こちらは味がちょっと濃かったなあ とか
   わいわいがやがやと 
         かしましくやっておりました。

と そこへ 友人から電話です。

  「お宅の前に来たから 
          ちょっと出ておいで。。。」

走り出てみますと 
  相変わらずの仲良きご夫婦はドライブ帰り。

助手席から満面の笑みをたたえて 
  ゆっくりと降りてきたその美人妻の手には
     深い緑の葉っぱの陰から
       何やら真っ赤な可愛いらしい実。

  これこそ さくらんぼ  
           真っ赤なさくらんぼでありました。



  「 実家の庭に生ったのよ 兄が育ててね
             高いところの実なの 小さいけど甘いのよ 」


野生のさくらんぼを見るのはこれが初めて!

両手から こぼれてしまいそうなたくさんのその実は
             間引きなどされてないから たわわに実って 自然がそのままです。

口いっぱいに 5月 が広がり 何とも甘くて じつにジューシーです。


         この日 母のためにそろった 姉妹は
               「私たちも母よ  み~んな母。。。?」 などと妙に盛り上がりながら



         今日 何より一番の贈りも を 
               ひとつぶひとつぶ含んでは
                     昔あった素朴な自然に 思いを馳せておりました。

  


Posted by 石津純江 at 18:05Comments(2)

2008年05月10日

マンマの会

今日小雨の中 福岡県久留米市にある久留米大学筑水会館で 
      100人ほどの 乳がんの患者さんの集まりがありました。

  「 マンマの会 」といいます。 
         http://yanagakyouritsu.com/manma%20profeel.html

マンマの会は、乳がんで手術をされた方々およびそのご家族の為の会で
      今年で16回目を迎えるのだそうです。
                
  <乳がん体験者が互いに親睦を深め、
    また情報および知識を得る場として、
    より健康的な生活を送れるように支援することを目的としている>  
                  とあります。


いつも ピンクリボン 
の活動に参加していることもあり  声をかけていただいたので
     私達のハートケアランジェリーをいろいろ見ていただくため 参加しました。

会場は 患者さん同士お互いに顔見知りも多く 和やかです。



参考になる医学のお話や お薬のことなど伺ったあと
1人の若い看護師さんの体験談が述べられました。

病院で働きながら夜間の学校で学び 正看護師の資格をとったのだそうです。

彼女は少ない経験の中で
    何度となく医療の限界にぶつかり 悩んできたようですが  

そして得たことは 
 たとえ難しい病気の患者さんであっても じっとお話を聞いてあげることの大切さと
 何も出来ないようでも ただそばに居てあげることの大きな意味。


若い看護師の彼女が 自分の使命は こころのケアであると気づき、
   患者さんや それを支える家族の心の奥の深さを 
     真摯に受け止め 理解しようと努力していること
に感動しました。




 きっと

 何度も失敗を繰り返しては 
          反省をし、
 小さな胸を痛めながら
   ひとつずつ 
 学んできたのだろうと

     思わず胸が熱くなってしまいました。 
  


Posted by 石津純江 at 19:52Comments(1)

2008年04月28日

独活 うど?

今ごろの季節は ワラビセリに 山菜の恵みが溢れていますよね。

この間は 阿蘇の方へ旅した友人が
  採れたての やわらかいセリクレソンなど
  香りいっぱいの山菜を 山のように抱えて運んでくれました。

早速 セリはゆがいて胡麻和えやセリご飯に
  クレソンも ピリッと辛味がワインに良く合う。。。な~んてね。。。



2~3日後に 今度は粋な山菜が届いたのです。

「庭に出てきたから。。。」と ピンピンしたヤマウドです。
  <独活> と書いてうど。 試験に出てきそうな漢字ですね。

この人 決して田舎の友人ではありませんよ。

住まいは住宅街にあるけど    
    お庭に独活が顔を出すなんて どんな家?

季節にはその季節の主役がちゃんと現れてくれる 不思議なお庭なのです。


そこらじゅうに香りが充満して 
       豊かな気持ちがいっぱいになりました。

    先ず 剥いた皮はきんぴらに、
    薄くスライスしたところは 水に晒して酢味噌で頂き
    あとはさらっと てんぷらにいたします。

葉っぱまで 採れたての独活は 
   捨てるところがありません。




今ごろ 阿蘇くじゅうでは 
   大きめのが 
      あちこちに出てきて

     「早く摘んでくださ~い」 

   と私を呼んでいるに違いありません。




  


Posted by 石津純江 at 18:56Comments(0)

2008年04月24日

はなみずき

月に一度お墓参りにいくのが 私の習慣です。

今日もお天気良く 
  癒しのピアノ音楽などかけながら 
    快調に車を走らせました。


市内の南にあたる位置 
お山のてっぺんに その墓地はありまして
  イチョウ並木の新芽も 
     爽やかな風を運んできます。

やがて
ボタッと重そうな八重桜
   濃いめの桃色から薄いピンクまで 
     次々に楽しませてくれます。

続いて 待ってました! 
   とばかりにツツジのオンパレード。
   真っ白からピンク そして鮮やかで真っ赤なものまで じつに賑やか。

この季節は 花々がほんとに元気です。



入り口には 早めの山藤が もうその存在をアピールしておりました。



いつもの駐車場の片隅で 今年もハナミズキが 約束どおりに咲き誇り
   その上品な姿を見せてくれました。

ハナミズキはその昔 日本からワシントンD.C.に桜の木をプレゼントした際 
   その返礼として 頂いた ヤマボウシがはじまりと聞いています。

   なんだか ロマンチックですよね。


そして私は 今年も また携帯のシャッターを切りました。






  


Posted by 石津純江 at 16:28Comments(0)

2008年04月17日

季節のプレゼント

御衣黄

福岡市の西の方 海のすぐそばに 福岡市博物館があります。

先日 その博物館を訪れた友人から
  美しい写真入りで 季節のメールが届きました。

広い芝生のある裏庭に回ったところ、
1本だけある珍しい八重桜の御衣黄が満開だったというのです。

       御衣黄?  知ってます?

ギョイコウ と読むらしいこの花は
  八重桜の中でも 緑黄色の花弁を持つ白っぽい花で

あの桜餅のイメージに結びつく 重ったるそうな濃いピンクの八重とは
  また一味違って 雅(みやび)で清楚な印象です。

御衣黄

博物館に行ったと聞いて
  「はは~ん インカ マヤ・アステカ展だな」 と想像しましたが

友人は帰りの駐車場で 片隅に一本だけあるこの御衣黄にこころ惹かれ
  すぐにシャッターを切ったというわけ。
 
  そしてそれを 友達に送り
        季節の感動を分けてあげようとのおもいやりです。

 
こんな季節のプレゼントが何より嬉しい
  それを分かち合えるお友達がいることは もっと嬉しい。
  


Posted by 石津純江 at 20:30Comments(1)

2008年04月14日

心痛む出来事

或る公立高校の入学式のことがニュースになりましたね。

9万円也の手続き費用が未納である新入生2人を
入学式の間中 別室に控えさせて 参列を許可しなかったというもの。

おそらく 報道されない さまざまの事情があることでしょうが
ニュースを聞いて胸が痛くなりました。
多くのひとが 同じ思いを抱かれたことと思います。

ようやく入学試験に受かって 少なからず子供らしい希望を胸にいだいて
  友人とともに入学式に並ぼうとしたことでしょう。

皆んなに知られてしまうこんな形で 別室に隔離されたことが
この子達には 一生こころの傷となって 消えることはないだろうと感じました。

人が信じられなくなったり いじめが起こったりに繋がらなければいいなと、
それも こんなに大きく報道されて ますます心配になりました。

あとからお金が支払われ そのときには式は終了していたとか。。。



ルールはルールですから守らなくてはならない。それが公平です。

この場合は 大人達の間で事前に道を作れなかったのかと残念でなりません。

教育現場とは
こんなとき ひとはどう処理するのがいいのかを 示す場所ではなかったのか?


「未納だからこうしました。やむを得なかった。」とのコメントに
    どう やむを得なかったのか いくらでも方法はあるじゃないかと
 
他人事ながら悔しくてなりませんでした。


いろいろ事情はあろうから 軽々にものは言えないけれど

もし先生がだまってそっと 入学式に出してくれていたら
   この子にとって学校は素晴らしいと思えただろうし
   先生に感謝し 一生忘れないと思う。
そして 「ひとへの思いやり」を実感したこの子の将来は
      
隔離」された場合とは 大きく違ったものになると思います。



教育は難しいといわれるけど ルールを定める前に
 大人のこころの教育を急がなくちゃ。。。と感じる老婆心です。  


Posted by 石津純江 at 21:31Comments(0)

2008年04月09日

「高齢者」の使い方にご注意を!

このところ 私の周辺では 
   <後期高齢者> という 新しいボキャブラリーが話題です。


先週突然 <長寿高齢者> に変更になったとか。。。
あわてて呼び方だけを変える?
      何考えてるんだか?。。。。。ナ~ンて話題です。


政府の広報を覗いてみると 何やら厳しいことが書かれていましたが
終わりには <市町村と手を取り合って、高齢者の医療サービスの向上に努めます。>

            とありました。



Yahoo でみると

ジェロントロジー(老年学)の高齢期区分において


高齢期を2期に区分する場合: 前期高齢者(65歳以上75歳未満)

                   後期高齢者(75歳以上)

高齢期を3期に区分する場合:前期高齢者(65歳以上75歳未満)

                   中期高齢者(75歳以上85歳未満)

                   後期高齢者(85歳以上)



分けることにどれだけの意味があるのか理解できないんですけど。。。。。



友人が激怒したのは そんな難しいことではありません。

或るTV番組で この問題を<解りやすく>説明しましょう とレポーターが

年齢ごとに描かれた表を指差し 「先ず! 60歳以上の高齢者の場合!!!」 と

   60歳を 「高齢者よばわり」 したことでありました!



この辺の年齢は じつに微妙で 
   自分の呼ばれ方には 思いのほか深~い こだわりがあるのです。。。ぞ!
  


Posted by 石津純江 at 15:07Comments(0)

2008年04月07日

母と桜見物

ガソリンの値段が急に下がった騒動に
   ほんとは あんまり意味も解らないけど
 友人オススメのガソリンスタンドが 「安い」 というので
 昨日の日曜日 西へ向かって車を走らせることにしました。

 お天気はいいし 桜は満開だし
 ついでにさくら見物をと 私は母を誘いました。

 市内の舞鶴公園は まるで夢の国のような <桜の園>
 お城の広場も お堀の周りも ふわふわと淡雪みたいなピンクの雲の中
 どこからか湧いてきたように大勢の 家族連れやグループなどで
      駐車場も道路もいっぱいです。

 私が 許される限りのスローペースで車を進めますと
 母は歩くのが困難なので 車窓から 右に左にきょろきょろと
   「ああ きれい!」 「うわあ きれいねえ!」
       ほかに 言葉は出ないもの。。。。。

 大濠公園にちょっとだけ入ろうとしたら 
 曲がり角から渋滞なので 反応素早く(?)ハンドルきって進路変更。

 西公園はずっと前から進入禁止だし

 満タンになった車は更に西へ向かい 室見川河畔に来ました。

 川沿いの桜並木はそれは見事です。

 やはり遠くから お花見の人々が三々五々場所を占めてピクニック。
 土手に長くつながる桜の木々は
     そばを さらさらと流れる室見川の水面に映って ムードは満点。
 小市民の私などは 平和の有難さを感じてしまいました。

 以前 この辺りに住んでいた母は
   「懐かしいねえ!」 「思い出がいろいろあるねえ!」 などと。。。

 
 市内にいても なかなか足が向かない地域でも
 季節の変化のおかげで 訪れることが出来ますよね。  


Posted by 石津純江 at 15:54Comments(0)

2008年03月29日

あるスタッフの”やり甲斐”と”もう一つの口ぐせ”

桜の開花が告げられた日 
私はひとりの初老のスタッフを 打ち合わせの為訪ねたんです。

「私 邪魔になったらいつでも遠慮なく切ってくださいね。」 と
   事あるごとに そういいながら 丁寧な仕事をこなしてくれる大切なスタッフです。


この日は 「今朝からムカムカしてるんですよ。」 とコーヒーを注ぎながら始まります。

花の香りでいっぱいの庭越しに並ぶ 2軒のお隣さんが何やらモメ事になっていて
老婆心ながら ちょいと伺いに行ったとか。

内容は 片方のお宅が工事のために置いた資材が道路に ほんの少しハミ出た!
お隣さんは 車の出し入れに邪魔だと 警察に訴えるとの騒ぎらしい。

「いいじゃないですか ほんのちょっとの間ぐらい。。。
      お隣りどうしじゃありませんか!。。。」 と仲裁したのですが
聞く耳持たずで まとまらなかったというのです。

テレビのワイドショーなどでも たまにネタになるようなお話。

このスタッフにとっては 何と淋しい出来事か!

それで朝から ご機嫌ななめというわけです。


ひとが喜んでくれる声が聞こえるから この仕事にやり甲斐がある。
これまでの永い経験が 誰かの役に立つ
  そう感じられるから仕事が楽しい。

彼女は 工場内を動きながら 必要とされて生きる喜びを語ります。



そしてひととき手を休め 
  マシーンでたてられたコーヒーを 私たちは3杯も飲み干してしまいました。


「私 邪魔になったらいつでも遠慮なく切ってくださいね。」 

帰り際に また念を押すのです。  


Posted by 石津純江 at 20:29Comments(0)