博多の地で下着を製造販売し続けて25年。ある日、ハンデを背負う一人の女性との出会いをきっかけに「体が不自由でも一人で着れる下着」「幸せになる下着」を作ろう!と思い立ちました。女性としての喜びを忘れない、その思いを下着に託しつつ我が人生も彩りたい、そんな日々を綴ります。

2009年04月01日

マニュアル

ある土曜日の午後のことです

広い郵便局の中は ひと気も疎らで ガラ~ンとしておりました

切手などを販売するカウンターには 
   いつものように順番を待つ整理券発行機が置いてあり
さすがにこの日は その3台とも ”待つ人”を示す赤い数字が ”” を示していました


と そこへひとりの老婦人がゆっくりとカウンターに近づきました 

   「あの~ はがき。。。」  
 
      「はい、はがきをご購入ですか?」

   「は?」

      「はがきをゴコウニュウですか?」

   「ああ ええ はい。。。」

      「それでは先ず整理券をお取りになってそちらに掛けてお待ちください」

   「は? んん~もう そげんヤヤコシカなら もうよか!!!」


何か云ってあげようと思った私は
あまりにも不愉快そうな その方の表情を見て 遠慮してしまったのです


   誰もいなくて しかも そのはがきや切手を売ってるカウンターですぞ!
   習ったマニュアルと少しでも違ったら処刑されるのでしょうか?


先日も或る高校の卒業式で 
  未納があるからと 生徒に卒業証書を渡さないという出来事がありましたね
  知られていない事情はいろいろあるでしょうが
事前に大人たちが どうとでも出来たはずだと思うと 残念でなりません

   「これも教育の一環です!」 とのコメントには 言葉を失いました


    <情け> とか <おもいやり> は どこへ行ったのでしょう


 icon120 あのとき先生が頑張ってくれて 自分にもちゃんと卒業証書を渡してくれた icon120


心が痛んでいる生徒に  
  たったこれだけの こんな思い出さえあれば 
     きっとこの子の将来は いい色になる そして輝く


        そんなこと ふと感じた午後でした
            
         

      




Posted by 石津純江 at 16:25│Comments(0)
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